仮面の権利回復要求運動
私たちは皆、博物館の中に入りたがる。
でも、この仮面たちは博物館の外へ出たいはずよね。
仮面は陳列棚に収監されて、
帝国による凶暴な解説でもって拘禁されているわけ。
ところで、インコはちょっと複雑よ。
私は鳥かごの中にインコを入れたがる。
一方で、インコは外へ出たがる。
だけど同時に、インコみずから、
鳥かごに入っちゃうことも多いのよ。
インコの自由を巡る議論も難しいね。
憂いなき終末の鳥かご
占星術師には
はっきり言ってもらいたかった。
婚期ではなく
嘘偽りない、夢、を。
インコに邪魔されながら
私たちはシンプルに絶滅するのだと。
数学者は夢を過保護にするべきだった。
たくさんのアリスは
吊るされたまま
繰り上げられているではないか。
コバルトを浴びながら
私たちはひそかにナンセンスな会話を続けよう。
メソポタミアはエリスの憧れ♪
凛々しい瞳の羊さんもいました。
ラピスラズリの青い袈裟を着て、
直立不動。
こちらも三千年間、
孤高の儀式を行ってたよ。
携えた花は
決して折れない、汚れない。
アブラハムの旅立ちも
タリオの法の真の意味も
何もかもすぐそばで見てきたかのような
厳かな表情をしていて
目があったエリスも心が引き締まる思いがしたよ。
そのお顔が少しだけうちのインコちゃんに似てたの。
ジェイミーオリバーも器用だよね^ ^
ラピスラズリの不思議な小箱。
中に入っていたのは音符でした。
三千年も鳴り響いてて、
表は平和、裏は戦争。
それらの音は同時に奏でられていました。
そんなものを造れるなんて、人間ってほんと器用だよね。
昨日と今日のはざまを飛ぶ鳥
ところで、マダムエリスの考えを述べると、長い間、恐竜さんは濡れ衣を着させられてきたんじゃないかと思うんですの。恐竜さんこそ、もっと自由に想像されるべきですわ。カラフルなウロコや羽毛を持ってる優しい子がごろごろいた世界をイメージしてみましょう。綺麗な極彩色で、触ると柔らかくて、懐っこい性格の陽気な子がたくさんいますね。そして彼らには、インコさんをはじめとする現生鳥類に通じる愛らしさがありますね。ゴジラのような凶暴な姿は偏見ですわ。今後は、どうか、お気をつけあそばせ。